札幌ダンマサークル: 2014

2014年12月23日火曜日

12月21日 日曜日 13:00~16:00 

この日は、石飛道子先生(インド哲学にお詳しく、『ブッダの優しい論理学』『ブッダと龍樹の論理学』等、著書多数)をお招きしての、3カ月に一度のパーリ経典をテキストにした勉強会が行われました。

今回のテキストは、『ダンマパダ(法句経) 第一章』にある、1から20までの偈でした。講義では、パーリ語の用法や語句の意味を解説していただいたり、お釈迦様の教えの素晴らしさなど、普段石飛先生が感じていらっしゃることもお話していただきました。

石飛先生、ありがとうございました。

石飛先生をお招きしての勉強会、次回は3月15日㈰になります。テキストは『ダンマパダ(法句経) 第二章』の予定です。

今より少し寒さも緩むころかと思います。ふるってご参加ください。



講義の後で、次回以降の定例会内容について意見交換をいたしました。その結果、定例会では『三帰依五戒、仏陀の九徳と慈悲の冥想で30分、立つ冥想10分、座る冥想30分、休憩10分、テキスト読み合わせ60分、休憩10分、意見交換に30分。。。しめて180分。居残り時間で茶話会』を行うことと決定いたしました。

札幌ダンマサークル定例会が、「数少ない『仏陀の教えを学ぶことを望む人々』が、『五戒を守って悪を為さず、善に至る勇気を保つ』ために支えあうための定期的な集まりの場」であればよいな、という考えの下、決定となりました。

ゴータミー精舎をはじめとする全国の拠点の先輩方の集まりも参考にさせていただきました。

また、今後、定例会以外に親睦会的な集まりが企画される予定です。

定例会・親睦会ともに、参加したことのある方も、初めて参加する方も、近くに住む方も、遠くに住む方も、『ブッダの教えを学びたい』方なら大歓迎です(^^)。

以上、今回の報告とさせていただきます。(長内)

2014年11月17日月曜日

今回は、2名の新たなメンバーを迎えました。
 前半はいつも通り、皆で礼拝文・三帰依・五戒を唱え、慈悲の瞑想と約1時間の自主瞑想を行いました。

 その後の茶話会では、新メンバーを迎えたことから、各自簡単な自己紹介をして、持ち込みのお菓子をつまみながらのフリートーキングとなりました。
 新メンバーの方も積極的に発言され、いつにも増して活発な意見がかわされました。

 話題も多岐にわたり、瞑想法(ヴィパッサナー、サマタ)、徳について、五欲と六根について、無我について等々、普段それぞれが疑問に思っていることについて、侃々諤々の意見交換となりました。
 ただ、凡夫の集まり(多分)のせいか、結論が出たような出ないような形となってしまうのはいつもの通り。
 でもこのように、同じような問題意識を持った者同士が月に一度でも膝を突き合わせて話をするのは貴重な時間なんですよね。

 茶話会も終盤になって、山口県で行われた瞑想会から直行で参加してくれたメンバーも加わり、瞑想会の体験談も少し披露していただき、充実の茶話会も幕となりました。
 (参加者12名)

2014年10月20日月曜日

定例会の前半で瞑想を1時間半行った。個人的には、自宅で一人で1時間半も
瞑想するようなやる気を出すのは相当に難しく、それがやすやすとできるのは
サークルの力と言うしかない。

後半ではサークルの運営の役割分担について話し合った。今まで一人に任せてきた
仕事を分担して割り振るという話になって、「面倒そう、やりたくない」という気持ちが
ムクムクと出てくる。そんな我がままを乗り越えるため、ひとまず今回のブログを書く
役割を引き受けてみた。やりたくないことをあえて行うことが最近の日課になって
いるが、果たして性格を改善するのにどれほど効果があるのだろうか...

2014年9月30日火曜日

9月27日(土)

年に1度定例の講演会&冥想会のため札幌にお越しになっているスマナサーラ長老をお招きしての交流会を実施しました

内容は フリートークに長老も参加していただくのが理想だったのですが 実際にはあらかじめ準備しておいた質問にお答えいただく昨年のスタイルを無難に踏襲しました まあ 司会進行の力不足を改めて露呈した というだけのお話で 

国会答弁のようにあらかじめ質問内容をお知らせしてあるわけではないのですが 長老がどんな質問に対しても と言うか 何かテーマさえあれば 仏教の観点から目が覚めるようなお話をしていただけるのは 昨年の経験からこちとらすっかりお見通しなので 進行役として唯一気にかけていたのは 借りている部屋の終了時刻を過ぎないようにするだけでした

また 今回は質疑応答だけではなく 礼拝文~慈悲の冥想と長老のご発声で唱和することもできて 感無量だったのは 私だけではなかったと思います

この場を借りて スマナサーラ長老 石飛先生 事務局の佐藤さま に改めて御礼申し上げます



参加者 (さすが長老のご人徳 通常は考えられない飛び入り?の方も含め) 17名

2014年9月22日月曜日

9月21日(日)

石飛先生の勉強会 今回は 前回の「怒り」に引き続き「汚れ」 ダンマパダの18章です

ひとつひとつが身に沁みるような偈が続く章ですが 個人的には学生の頃「厳しく追及他人の失敗 笑って誤魔化せ自分の失敗」なんて 冗談半分本気半分に唱えていたのを何だか可笑しく思い出してました まあ 今でも失敗だらけなのは変わってませんけど

本筋はシンプルに 良いことをして悪いことをしない に尽きるわけですが 言うは易くってことなんでしょう シンプルだけどイージーではない ってとこですかね それと機械や建物ばかりでなく 毎日の心の維持管理って 改めて 大事なんですね

毎回先生の勉強会は当然のように参加者は多いのですが 15名は最多参加者数の更新となりました 連休中の人も多いと思うのですが 皆さん殊勝なのかそれとも暇なのか なんて

と 言うわけで 今月の参加者 15名

2014年8月18日月曜日

8月17日(日)

毎月第3日曜日と決めたら お盆だろうが連休だろうが関係ありません 他人事ではないのですが 融通がきかないというか 愚直というか 何というか
いつもは コーラスやリコーダーの練習でにぎやかな会館も 皆さんご先祖様のお見送りにお忙しかったせいか 比較的静かな午後だったのは 多少は愚直さが良い方向に転がったんでしょうか

前回 冥想の姿勢矯正で盛り上がったことなどどこ吹く風 今回は今回 今は今 です ま いいように考えましょう 新規の方も1名加わり 普通の冥想会&茶話会が終始しました 日本語何か変ですね

これは今回に始まったことではなく 新旧の蔵書をお持ちになってさりげなくひけらかす輩 もとい ご披露いただける御方々 今回も サンガジャパンの別冊やら 「ミャンマーで尼になりました」やら やらやらやら まさに仏教徒の鑑です

来月は それこそ連休の真っ只中に石飛先生の勉強会 その1週間後には 年に1度の大イベント スマナサーラ長老をお迎えすることになります

今回の参加 10名

2014年7月22日火曜日

7月20日(日)

すっかり年中行事になった感のある9月末のスマナサーラ長老の来道に伴い サークルとしてもそろそろ準備を始めなければならない時期となり 少なくとも茶話会は事務的な内容の話に推移する予定だったのですが 

長老のお時間を特別に割いていただくのも 講演会自体のお手伝いも 2回目ともなると何だか余裕?で 一応 決めるべきところは決めたのですが いつのまにやら 話は決して悪い方向ではないものの大きく脱線 冥想中の姿勢 特に 背筋の伸ばし方に限定して盛り上がったりして 次回は T型定規?曲尺?を持ってきて ひとりひとりチェックしてみようと まったくもって予想外の展開となりました 誰とはいいませんが 日頃の行いのおかげなんですね きっと

先月は癌の治療に専念するためお休みだったメンバーも無事(なわけ ないんでしょうけど)復帰されて 前半の冥想の部は顔馴染みのメンバー8名 後半の茶話会からは新規の方が2名加わり 三帰依の唱和~慈悲の冥想も2回実施し 本来16時終了のところ皆さんお帰りは17時と とっても充実した月例会となりました


本日の参加:10名

2014年6月24日火曜日

5月に開催された テーラワーダ協会のウェーサーカ祭に参加したメンバーのレポートが パティパダーの7月号に掲載されましたのでそのまま転載します

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<ゴータミー精舎便り>
  『ウェーサーカ祭の一日 ご報告』

 5月24日㈯、お釈迦様のお祝いの日に相応しく、青く晴れ渡った空の下、午後からのウェーサーカ祭に先立ち、午前中はゴータミー精舎にてお坊さま方へのお食事のお布施法要が行われました。
 ちなみに、私は北海道在住です。昨年初めてウェーサーカ祭法要のために、一度は行ってみたいと思っていたゴータミー精舎に足を運んだところ、地元ではできない良い経験ができ、お友達やお母さんが増えましたので、今回も海を越えてやって参りました。
 朝8時前から準備のためにお手伝いできる方々が集まってきます。みんな仲の良い家族のようで、私のように年に数回しか来られない者にも色々教えてくださいます。そして全員が、これからお坊様方をお迎えできるのだ、という喜びの気持ちで、段取り良く持ち寄ったご馳走を調理したり盛りつけたりして支度を整えていきました。
 9時30分頃からお坊様方が随時到着され、10時過ぎになると、ヤサ師のお導きにより、お布施法要式文を唱えた後、お釈迦様への供養、お坊様方へのお食事のお布施と、明るいながらも粛々と法要が進んでいきました。
午後は場所を代々木オリンピックセンターへ移して、ウェーサーカ祭が催されました。
今年はスマナサーラ長老・ケネスタナカ師・宮崎哲弥氏の特別鼎談がありました。
 私は対談形式での長老のお話を聴くのがとても好きで、今回もたいへん興味を持って聴かせていただきました。
 鼎談後の質疑応答の回答の中には、生きとし生けるものの幸せを願ってお布施することがいかに尊いかとわかる内容のお話があり、とても印象的でした。
締めくくりのお坊様方による祝福の読経は、スマナサーラ長老が皆様に聴かせたかったとのことで、スリランカ伝統の節でダンミッサラ長老のリードで読まれました。それを耳にすることができた喜びを感じながら、美しい響きの中に溶け込んでいくような気がしました。
開式の辞で、スマナサーラ長老もおっしゃっていましたが、いつも法要の準備にはたくさんの方々の惜しみない協力があります。そのことに深く感謝し、日々の精進のエネルギーにしていきたいと思いました。

生きとし生けるものが幸せでありますように

2014年6月17日火曜日

6月15日(日)

石飛先生の勉強会 テーマは ダンマパダ 20章 怒り! です

タイミングの悪いことに 地球の裏側で日本代表がコートジボワールに敗れた直後 日本中が一種の怒りに包まれている中 もちろん 俗世間の影響を受けないほど超越したサークルでもないのですが 勉強は それはもう 集中して に 決まってます

まあ 仏教徒のはしくれとして 日頃から怒らないようには気をつけているわけですが 気をつければ気をつけるほど小さな怒りにも気づきやすくなって ちょっと自己嫌悪してしまったり まだまだ修行が足りないということですね ワールドカップに気をとられてる場合ではないのです

勉強会の後は 3ヵ月後となったスマナサーラ長老の冥想会や 今後の運営について 少し打ち合わせを行い 後は先生にも加わっていただいての茶話会となりました 誰かのちょっとした発言に 「あ 怒ってる怒ってる」 なんて 茶化して遊んでたのは これもある種の怒りなのかもしれません

このブログ自体 何だか怒ってますよね (`へ´メ)  いかんいかん


今回の参加 10名

2014年5月19日月曜日

5月18日(日)

けっこう長いこと札幌市民やってますが 「リラ冷え」なんて言葉は小説や歌謡曲の中のものだとばかり思っていたら 冷えましたねええ 小雨そぼ降る中 5月の冥想会&茶話会を開きました

冥想がどうだったのかは それぞれの心に訊くしかありません きょうの出来は10点!(100点満点で だと思います)なんて嘆く人もいたりしましたが 次は100点かもしれないし まあ そもそも採点するものでもありませんよね

茶話会のほうは 新しいメンバーで大学の先生(しかも数学!)が いろいろと目新しい話題を提供してくれたのですが それはそれとして 総じて今月は 自他共に認める正統派仏教ブログ^^;に掲載するには 今一つものたりない小ネタ集の趣でした こっちは 20点 かな

それから それこそブログに掲載することではないのかもしれませんが メンバーの一人からさりげなく 近いうちに癌の手術を受けるんだ というお知らせがありました
ご本人がとても冷静にお話しされたので 聞かされた側も じゃあ来月はお休みかなあ? くらいの落ち着いたやりとりでしたけど、、、
7月には悟りを開いて戻ってこられるとのこと^^ 期待してます 

今月の参加者 8名

2014年4月22日火曜日

4月20日(日)

ここにきて 定例会が特別マンネリ化してきたわけでもないのですが 冥想をできるだけ充実させたい思惑があり 今までと時間配分等を少し変更してみました

これまでは 礼拝文~慈悲の冥想の唱和の後 全員で立つ冥想を10分間 引き続き座る冥想を30分間行い 茶話会へ と なだれ込んでいたのですが 今回は 冥想のための自由な時間枠を1時間とり 何をするかは各自に任せる という 自由放任?ゆとり教育方式としたものです

タイムキーパー(え?俺?)の不手際により 当初の予定より10分多めに時間をとってしまったのにも関わらず 自分(なんてない!)も含め マイ(なんてない!)ペースで冥想するのは悪くない結果だったようで 次回以降も続けていけそうな感じです

茶話会の方はと言うと 今日も今日とて贅沢に 甘いものなんかほおばりながら
「無我はよくわかんないけど 無常は何となくわかるような気がしないでもない」
「平家物語のせいかもよ 祇園精舎って 京都にあるって思ってるでしょ」
「そうそう 舞妓はん舞妓はん」
「あれって ゴスロリですよね」
「そうかもね で ゴシックって どういう意味?」
「ちょっと 調べてみるわ」 
 と スマホでググりはじめるが 本当は誰もゴシックになど興味がない
たぶん   1時間の冥想で みなさんお疲れだったんでしょう


本日の参加 7名

2014年3月18日火曜日

3月15日(日)

 石飛先生の勉強会も今回が9回目です 昨秋から利用している会館の和室 いつも
椅子とテーブルを使えるのですが 参加者が想定を大幅に上回ったため 床に直接座る寺子屋スタイルとなりました 
 
 題材は ダンマパダの20章 「道」 でした ・中道 ・八正道 ・四聖諦 ・三相 と これだけでも仏教の根幹を語れるような章なので そのせいもあってか 先生にも どちらかといえば内容に重点をおいての解説をしていただけました

 いわゆる「諸法無我」 ”Sabbe dhammâ anattâ” の 
dhammâ (もちろんダンマパダのダンマでもあり ダンマサークルの ダンマ です!) を 単に 「法」 ではなく 「言葉で表現されるもの 見解」 と考えてみるとよいのではないか とアドバイスをいただいたのが特に印象に残っています 自分のつまらない意見に 自分のモノ(なんて 実際にはないんでしょうけど)以上に執着するのは ありがちなことですよね

 勉強会のあとは先生も交えてのフリートークとなりました 
 
 参加人数 12名  

2014年2月17日月曜日

2月16日(日)

 身内のお祝い事で参加できなかった常連のメンバーが出たり 逆に1年ぶりに深川から遠路遥々参加したメンバーがいたりでしたが 新顔はなく比較的落ち着いた顔ぶれとなりました

 ありがたいことに静かな環境で座る冥想まで済ませることができ 引き続き まじめに「パティパダー」の2月号から 「五蘊の苦と五取蘊の苦の差はどこにあるのか」 を題材に話をすすめました
 ヴィパッサナーによるこころの開発によって こころの苦からは解放されるが 体の苦は残るのではあるまいか が 今日のところの結論です
 
 仏教自体の話題以外では サークルの活動をもう少し活性化させるべきか否かについて話をしましたが 来るものは拒まず去るものは追わず の 今の基本姿勢がよいという意見で全員一致し 当面は新しいことも何もしません 

 お菓子を持ってきたメンバーが3名いたのに加え 欠席者からもチョコレートの差し入れがあり ベルギーと札幌のチョコレート 帯広のクッキー 大阪のビリケン饅頭 そして 栗山の栗饅頭!と まあ テーブルの上は大変なことになってました
 
 先ほどの苦の話でいけば そんな話をしながら食べているお菓子を「おいしい」「甘い」なんて 五蘊に支配されているのを確認することはできました
 自覚症状があって 治療法もわかっていて 日々実践もしているつもりなんですが、、 まあ 実はこころの中が大変なことになってるんですね

今回の参加 8名

2014年1月21日火曜日

 1月19日(日)

 最近の週末には珍しく 屋内にいるのがもったいないような穏やかな天気だったので センター試験の受験生たちにとっては日頃の成果が十分に発揮できる良い日になったようですが ダンマサークルメンバーにとってはどうだったのでしょうか 兎にも角にも1月の月例会を開きました

 同じ建物内では音楽系のサークルが ピアノやコーラスの練習に励んでおられ 我々も礼拝~慈悲の冥想と ひとさまの迷惑にはならない(と 勝手に思っている)程度の音を出しており もちろんヴィパッサナーだからといって急に静謐な環境になるわけはないのですが 終わって確認したところ どちらさまも冥想中怒りを観察することはなかったようで 無事に前半を終了しました

 後半は 前回吹雪でいただけなかった栗山のお菓子(今日は『日本一のきびだんご! 北海道にも きびだんごはあるのですよ)をお供に 今回は勉強会じゃなくて あくまで茶話会に徹し 実のあるような ないような 世間話やら 出世間話が続きました 
 定番になりつつある 職場や家族を含めた世間とのつきあいかた これも 定例化というよりマンネリ化している 冥想中の妄想の対処などなど 飽きずに同じような話題で盛り上がっちゃって まあ 月に一度のお楽しみ ではありました

 で 今回のポイント?をまとめてみました

 ・渡る世間に慈悲さえあれば 手間もかからず元手もいらず (^о^)/
 ・妄想に 気付けず気がきゃ 30分 (^о^;)


 今月の参加 9名