札幌ダンマサークル: 2013

2013年12月17日火曜日

12月15日(日)

 先月とは打って変わって 雪が横に降るような悪天候の中 通算すると8回目となる石飛先生の勉強会が行われました

 内容は ダンマパダの14章 四聖諦 八正道 についても述べられている部分です

 吹雪のため参加できなかったメンバーには 残念としかいいようがありませんが 「参加人数が少ない」→「一人当たりの密度が高くなる」という論理? で 少なくとも受講する側は いつにも増して充実した時間を過ごすことができました 逆に先生にとっては 人数も少ない上に 話の腰を折られることもたびたびあってやりにくかったこととお察しします  

 その勢いがあってか 次回(3月)の場所と テーマ(今回に引き続きダンマパダ 今度は20章です) も 抑えてしまいました まったく手際のよろしいことで あいかわらず先生の迷惑省みず です
 
 今回のテキストにも含まれている 先生のおすすめ 『七仏通誠偈』 を最後に載せておきます
 禅宗でも大事にされている経典で 白楽天が怒られた って有名なエピソードもあるようですね 

   Sabbapāpassa akaraṇaṃ, kusalassa upasampadā 
            Sacittapariyodapanaṃ,  etaṃ buddhāna sāsanaṃ.



本日の参加人数 7名   
 



2013年11月23日土曜日

遅くなりましたが 9月にスマナサーラ長老がいらっしゃった際のレポートです
日本テーラワーダ仏教協会の「パティパダー 12月号」に掲載いただいたものの転記です

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今回で5度目になりますが、9月28日から29日にかけてスマナサーラ長老が札幌にお越しになり、メインの講演会と冥想指導、市内のクリニックで主にがん患者さんを対象にしたセミオープンの講演会、加えて札幌のダンマサークルメンバーとの交流と、お休みになる間もなく多くの方々に貴重なお話をされました。幸いいずれのイベントにも参加できることができましたので、簡単にこの2日間のレポートをいたします。

<沈みかけた船と ピストルを突きつけられて金庫を開ける 二つの喩え>
 28日午後は、西区にある「癒しの森内科・消化器科クリニック」にお越しになりました。こちらは一般的な内科診療のかたわら、がんの統合医療に力を注いでおられる内科医の小井戸均先生が開設されている医院で、長老も2度目の訪問です。我々がいつもお世話になっている石飛道子先生も交えて鼎談の形式ですすめられました。
これまで数千人の死を看取ってこられた小井戸先生からの、「死とは何か、生とは何か」という、想定はされたとは言え重みのある問いかけに対し、長老は生老病死についての仏教の見かた、考え方をわかりやすく説かれたのですが、「沈みかけた船の中にいて、死ぬのはほぼ間違いないが、目の前においしい食べ物やら、楽しそうなものがたくさんある。『ああ、もう死んでしまう!どうしよう!』と嘆き騒ぎますか?それとも楽しみますか?」と喩えられたのが印象的でした。心の底から明るい考え方で生きましょう。何に対してでも慈しみの心を持って、可愛らしいと思って明るく生きていきましょう。という結論で、受講されている患者さんたちも笑いながら頷いていらっしゃいました。
 29日、メインの講演会のテーマは「智慧の道を学んで笑って生きよう~ユーモア力をみがく~」こちらもお話の中で、「生きとし生けるものは『原始脳』に支配されて、常に存在欲と強い恐怖心から生まれる感情に左右されている。ピストルを突きつけられて、金庫を開けろと脅されているようなものだ。開けなければ殺されるだろうが、開ければ、その責任は取らなければならない。このような生き方は智慧のある生き方ではないし、これでは笑って生きられない」と喩えられ、ヴィパッサナーにより脳を開発して、感情ではなく理性で生きることが重要だと説かれました。こちらは笑えるようなところではなく、受講の方々も真剣にお聞きになっていました。

<バナナとイチロー選手 非公式な場面で>
 初日の夜は、札幌ダンマサークルの会合に特別にご参加いただきました。年に1度だけ札幌にいらっしゃるのだからと、事務局の佐藤さまのご厚意で実現したもので、初めての試みでもあり、メンバーもうれしさと緊張が交錯する中で始まりましたが、あらかじめ用意しておいた種々雑多な質問にも懇切丁寧にお答えいただき、ひと段落した後は集合写真を撮ってもらったり、著書にサインをいただいたり、ただのベストセラー作家のサイン会になってしまいました。まあ、あながち間違いでもないのでしょう。お許しください。
これまでも企画運営等の実務に関しては、市内でヨガスクール等を経営されているFE.ヨガライフ協会さんが仕事としてしっかり運営されているのですが、今回は送迎や、当日の比較的簡単な業務をダンマサークルでもボランティアでお手伝いさせていただきました。

そんなわけで、私も移動時の車中、昼食時等、ずいぶん長い時間ご一緒させていただいたのですが、そばにいるだけで、自分の心が洗われているような充実感を感じていました。長老からは、それこそ「洗脳」されていますね、とお叱りを受けてしまいますが。
「バナナは人間に依存して種を保存しているので、遠慮しないで食べていいですよ」はお昼を一緒にいただきながらの中で、「イチローの集中力はすごいですね」は車中でプロ野球の話題になったときに口にされたことです。内容としては、ほんとに他愛ない世間話なんですけど。

そんなわけで、我々札幌ダンマサークルにとっては、あっという間に過ぎ去ったまさに夢のような2日間でした。また次回もご一緒させていただけるよう、イチロー選手にはおよばずとも、バナナを食べて集中して精進して参りたいと思っております。

最後になりましたが、この場をお借りして長老、佐藤さま、小井戸先生、石飛先生、ヨガライフ協会の皆さまに御礼申し上げます。ありがとうございました。

生きとし生けるものが幸せでありますように

2013年11月18日月曜日

11月17日(日)

 先週一旦積もった雪もすっかり溶けて 秋に逆戻りしたような(まだ 秋ですか?)好天の中 11月の月例会がありました またまた危うく女人禁制のサークルになりかけたのですが 幸い初参加の方2名が女性で一安心 でした

 今月からは 場所も2年間お世話になった底冷えのカラオケルームから まったりと和室に移って 気持ちも新たに礼拝文の唱和~ヴィパッサナー冥想までを行い これは先月に引き続き 地元の銘菓(=夕張郡栗山町の栗饅頭)をいただきながらの茶話会となりました (栗山町には栗饅頭の製造元が2社あります ファイターズ監督のシーズン中の拠点です 北海道では常識です ちゃんと宣伝しときましたよ 2ヶ月連続スポンサーのUさん!

 というわけで 新しい方が加わると 自然に基本的な話題が多くなるわけですが 今回はお2人とも不飲酒戒の存在をご存知なかったようで 世間では女性が攻撃側で 男性が防戦一方になりがちな飲酒の功罪について 攻守を入れ替えた形での説得?論戦?が展開されました
 もちろん仏教で飲酒が容認されることはありえないのですが とは言え もともと大酒飲みだった自分を含め 他のメンバーでも 断酒には一苦労した人が少なくないようで「まあ できれば飲まないほうが 心にも体にもいいですよ~」なんて 鈍りがちな矛先ではありました 強制できるものでもないし 結局はご本人の気づきにお任せするしかありませんね   


今月の参加 9名

2013年10月29日火曜日

10月20日(日)


 長老がお帰りになって3週間 予想通りとはいえ ちょっと脱力感のある月例会が開かれました
 
 連絡体制の不備により 一人が別の会場へ行ってしまうという事件も発生し 大急ぎで遅れてやってきた汗だくの本人を尻目に残りは大笑いしたりして 責任の半分は私にもあるのですが まあ 可笑しかったのは確かです

 というようにバタバタしていたので 慈悲の冥想も ヴィパッサナーも今回は省略し 今後の方向性の再確認をしたのですが 結局は今まで通りという結論に落ち着き 残りは楽しい無駄話?に時間を費やしました 皆さま お帰りになってからそれぞれするべきことはした と 思います

 有意義だったのは おしゃべりの中からでも それぞれの冥想がどのように進んでいるのか(いないのか も含めて)垣間見ることができた点でしょうか 9月のスマナサーラ長老のご指導で 今までの自分のやり方を省みて改めたメンバーが少なからずいたのは間違いないようです

 メンバーの一人が地元の銘菓など持って来てくれたのですが あいにく今日は男ばかり それじゃ栗饅頭も浮かばれません 7個のお饅頭は 観察される間もなく男たちの胃袋の中へ消えて行ってしまいました

本日の参加 7名

※ スマナサーラ長老の講演会&冥想会のご報告については ただいま準備中です

2013年9月16日月曜日


9月15日(日)


今年3回目の石飛先生の勉強会です

東京や名古屋では台風の影響で協会関連の行事も中止になったようですが 札幌も雨ではあったものの台風の直接の影響はまだなく 予定通り行うことができました

今回は メンバーの要望により美しい響きの偈を ということで サンユッタニカーヤとダンマパダから何編かテキストを選んでいただいています

基本的には パーリ語の単語や文法のご教授をいただいている中 おなじみの「色 受 想 行 識」が登場する文章では 五蘊自体の内容に関した質問があったのですが 用語の定義を限定的なものにするのは仏教的な発想ではないと 眼が覚めるようなご回答をいただきました

会場が公共の場所ではなく5時まで使用できたこともあり いつにもまして長時間にわたって多種多様かつ玉石混交?な質問が続き にぎやかな勉強会になりました

今月末には いよいよスマナサーラ長老が来道されるので サークルとしてもちょっと忙しくなります


今月の参加 12名 


2013年8月22日木曜日

8月18日(日)

きょうの札幌の最高気温30.6℃ 最高湿度96%です
青森以南の皆さまからすれば 過ごしやすいほうなんでしょうけど
いつもは寒いカラオケルーム 逆に室内に限っては快適な環境になりました

比較的スムースに冥想まで済ませ 来月の事務的な打ち合わせ 長老への質問の扱いについて再確認など行い 後半はメンバーの奥様お手製のシソジュースをいただきながら茶話会となりました

今月も新規メンバーが一人増え 折に触れて素朴?な疑問がいくつか出されていましたが 先輩諸氏からは 「今していることに気づいていることが一番大事」とか 「精進することを楽しむ」とか まあ仏教徒らしい回答が寄せられていました
 
その後 時節柄 お墓参りの話題から 墓地の不足 散骨 葬儀 なんて日本人好みの話題?に移りましたが こちらは あいもかわらずただの世間話に終始してしまいました 

さて 来月は 石飛先生の勉強会 年に1度のスマナサーラ長老の来道 と ちょっと 忙しくなりそうですけど楽しみな日々が続きます (来月の話なら鬼も微笑んでくれるかな)


今月の参加人数 9名






2013年7月22日月曜日

7月21日(日)

通常の定例会ではあったのですが 9月に来道されるスマナサーラ長老に関連した打ち合わせのため また 新規のメンバーが2名加わったこともあり いつになく賑々しい集まりとなりました

通常であれば お約束どおり礼拝~慈悲の冥想まで 有無を言わさずにすすめるのですが 今回は 打ち合わせのために遅刻してでも もしくは早退覚悟で参加するメンバーが何人もいたため まず そちらを済ませることにしました とは言え 結構もりだくさんの内容でこれだけで小1時間かかっちゃいました

一段落したところで やっと新規メンバーの自己紹介やら 新規メンバーへの自己紹介やら サークルの活動内容等の説明やら 間違ってもメンバーを増やそうなんて考えなくていいからね なんて注意点やら まとめて言えばオリエンテーションがあり バタバタと音を立てるように時間は過ぎてゆきました

こんな日に限って 今まで 4時から次の予定などはいっていたためしのないカラオケルームなのに(さすがに 今日は床も冷たくなかった^^)10分前には空け渡す必要があるとのこと それでも なんとか時間内には座る冥想も30分行って 終了 と 相成りました


何だか 平日よりもよっぽど充実感のある午後でした ありがたいことで いや ホント 


本日の参加人数 13名


ところで みんな 投票は済ませたのかな~?

2013年6月17日月曜日

6月16日(日)

今年2回目の石飛先生の勉強会がありました

今回は 札幌のお祭りの日と重なったせいか(?) 思うように適当な会場が予約できず 役員会議室のような妙に立派な小部屋でせざるを得なくなったのですが サークルメンバーもそれを知ってか 仕事だったり 法事だったり 精進湖の合宿へ行っちゃったりしてくれて ある意味協力的だったので 参加した少数派のメンバーはその恩恵を受けて密度の濃い勉強ができました 

内容は 宝経の続きがメインでしたが 少人数ゆえの種々雑多な質問やら不規則発言も飛び交い あっという間に4時の定刻を迎えてしまい いつものことではありますが 先生にも場所をかえて2次会までお付き合いさせてしまいました まったくもってありがたいやら申し訳ないやら m(_ _)m

次回は9月に ダンマパダから響きの美しい偈を選んで がテーマです 

今回の参加人数 7名 女性は先生だけの男子校状態 ただし 平均年齢は聞かぬが花

2013年5月19日日曜日

5月19日(日)

5月度の定例会です
いつものように座る冥想までつつがなくすませ これからの予定の打ち合わせ等も行い あとは座談となりました

先週のウェーサーカ祭に参加したメンバーから報告?土産話?があり 広く仏教界からいろいろなパフォーマンスがあったことを受けて 自然に日本の大乗仏教の話になりました
それぞれ実家は各宗派の檀家であったりもするわけで それでなくてももともと仏教には関心があった人たちの集まりですから お大師様からお上人様まで 偉人伝や小説等の書物 映画などの感想 総本山などに出向いた際のそれぞれの印象などが話題になりました まあ 世間話の枠を超えたものではありませんけど  

そんなわけで あまり意義深いとは言えない時間帯もありましたが その後は世間知とか出世間知とか 一応サークルの面目が立ちそうな話題や AKBのメンバーは全部知ってるだの ネプリーグは勉強になるんだだの 超世俗的なお話もありました

今月も新メンバー1名加え 参加人数 9名

<お詫び>
前回掲載した記事中で 日本の伝統仏教に対して失礼な表現をしてしまいました 
関係者の方々に心よりお詫び申し上げます 反省して愛語に励みます
2013年5月25日土曜日 當銀浩彰

2013年4月21日日曜日

4月21日(日)

4月の定例会を 定例ってくらいなもので いつものように行いました

パティパダーの4月号をベースに 今回は 自我意識と慢を特に念頭において 常日頃感じていることや 目指すべきところなどについて そろぞれの所感を述べあいました

自我意識を完全に消し去ることがいずれできるのかどうか 来世以降の 先の長~いことになりそうな感じですが 日々精進するしか ありませんね

所用のため早退したメンバーが1名ここにおりまして そのため 立つ冥想 座る冥想は 後半終了にあわせて実施してもらいました はずです

今回 新しい仲間が1名加わり 他にも問い合わせをいただいている方が何人かいらっしゃいます 世間の認知度があがったのか 単に移動の季節なのか わかりませんが


本日の参加人数 9名


なお 前回 内定していたtwitterにつきましては 諸事情により一時棚上げとなっております 
ついでに 7月に行う予定の冥想合宿も 諸事情により延期となってしまいました
あれあれ 問題山積だあ 
 

2013年3月17日日曜日

3月17日 日曜日

石飛先生をお迎えしての勉強会 今回は5回目です

内容は 予定通り「宝経」 今回もパーリ語の文法ともども内容についても詳細な解説をいただきました

時間の経つのも忘れるほど熱心に講義していただいたため
半分ほど残して
終了のゴングこそ鳴りませんでしたけど
続きは 次回のお楽しみ~ と なりました

”この世やかの世におけるどんな喜ばしいものも
 あるいは 天界におけるどんな妙なる宝も 如来にはかなわない”

ですよねえ

今回の続きがあるので次回もある という論理?
日程的には 6月にお願いできることになりました
先生のご準備も軽減できるので 今回半分で終わったのは結果オーライ!



本日の参加人数 14名(さすが石飛先生!)



2013年2月17日日曜日

2月17日(日)

2月の定例会がありました 実は最近は時間中の人の出入りがあったりして 少し落ち着かない状況が続いたのですが 今日は遅刻も早退もなく 少なくとも時間的には平穏に推移しました

そんな雑事がなかったので みなさん冥想にも十分に集中できちゃったんじゃないんですかねえ 2月の割には まあ やっぱり寒いことは寒かったけど

そう言えば このブログがきっかけで新規に参加されたメンバーが今日一人増えました 毎回定例会から帰ってきて とるものもとりあえず下手糞な文章を打っている甲斐があるというものですね まったく じゃなくて いや ほんと

本日の参加:有料入場者8名+見学扱い1名

追伸 近々 サークル名で twitter を始めることが内定しました 私はフォローするだけの予定なんで 楽しみだな っと


2013年1月20日日曜日

1月20日

今回は あまり特記事項がない これぞ定例会 これぞ月例会 に なりました

しいてあげれば 発足から実質1年経過ということで 活動全体の振り返りと 簡単な役割変更 今年のイベント予定などの打ち合わせをしました 決して遊ぶために集まっているわけではありませんが 今年は多少楽しさもあるような運営もあるのかもしれません

新年になって今日初めて真冬日を脱した札幌でしたが 普段使われていない部屋は冷え切っており 節電の要求される中 なんと30℃(!)に設定した空調でも 最後まで床どころか空気すら暖めることができなかったようで、、、 でも去年はパスした座る冥想ができたのは 少しは成長したのかもしれません

参加人数:(ちょっと淋しい)7名

※ 何件かコメントをいただいているのですが 何の返答もできずに申し訳ありません ご質問 お問い合わせ等ございましたら お手数ですが hi10roak05@gmail.com まで メールでお願いします